CORE VALUE REPORTコアバリューレポート

2023年7月5日

ことばの力

  • 人間性
  • 革新性

先日、レベニューチームで、革新性と人間性を強く感じる出来事があったので共有します。

レベニューチームでは、自社施設だけでなくコンサルティングに入っている施設に関しても同様に、日々コントロールや数値確認を行い、売上最大化に向けてのお手伝いをしています。

施設の魅力を最大限に伝えるというのはとても難しいことだと思います。
考えた策が上手くいかない場合もあるし、そのやり方に明確な正解はないから、それぞれに意見があって然るべきで、それらがぶつかり合い、会議の場で議論が起こることも多くあります。
レベニューの一員となって以来、自社・他社問わず会議に参加させていただくたびにその難しさを感じてきました。

先月、コンサルティング先の定例会にて、クライアントから現状の問題点をご指摘いただき、さらにその原因を突き止め効果的な施策を考えてほしいという課題をいただきました。
この課題を解決するにあたっては(私からすると)かなりの作業量が必要でした。
さまざまなデータを収集し、とにかく手当たり次第に計算し、グラフ化し、競合施設との比較を行い、ひとつひとつ精査して提示すべきものと今回は不要なものに分け、それぞれの数値を算出した目的とそこからわかる結果を明確にし、施策を考え、全体の構成を立ててスムーズに理解できるような流れで説明を繋げる。
資料作成は3人で分担して行いましたが、それでもかなりの時間がかかりました。
そしてここまで資料が完成した時、私はもう準備はほぼ終わったものと満足してしまっていました。

ですがその施策をプレゼンする本番に向けて上野さん・周さんとミーティングを重ねるにつれ、まだここはゴールではなかったのだ、自分は本質を見失っていたのだと感じました。
上野さんの説明では、重要な点についてははっきりと示しながらも、自分たちの考えをただストレートに言うのではなく先方の考え方に応じて時には表現を変えるなど、常に相手への「伝わり方」が意識されていました。
周さんの作成してくださった資料では、自分たちの考えをより伝えやすくするために強調すべき点が明確になっており、視覚的にもわかりやすくなるような工夫が凝らされていました。
そしてミーティングでは毎回、自分たちの考えを過不足なく伝えられているかをチェックした上で、これを聞いて先方はどう感じるだろう、気にされそうな点・質問される点もできる限り想定してすぐにご説明できるように予め資料をまとめておこう等、常にクライアント目線に立った上でより良いものを作ろうとする話し合いが行われていました。
そんなお二人を見て、なにかを説明するには相手のことを考え尽くした伝え方が必要不可欠であるということ、自分にはその視点がまったく足りていなかったのだということを痛感しました。
結果としてプレゼンは上手くいき、私たちの示した考え・施策を先方にもご納得いただけたのですが、それは上野さんや周さん、そして全てを見守ってくださっていた江原さんの、クライアントと正面から向き合い真剣に考える姿勢が伝わったからなのだと思います。

説明は、わかりやすければ良いわけでも、論理立っていれば良いわけでもありません。その主張がいかに正しかろうとも、相手の感情を置き去りにした説明では十分に目線を揃えることができません。
そして相手に対する想いのすべてを表してくれるのが「ことば」なのだと思います。
だからこそ私は、誰よりもことばを大切にし、伝え方ひとつひとつにこだわれる人になりたい、と今回の出来事を通じて思いました。
私たちのお仕事は、きっとこういった出来事の積み重ねなのだと思います。ひとつひとつの機会を大事にして、これから先もレベニューチームやコンサル部門の皆さんの背中を追い続け、まずは一人前になれるよう精進して参ります。