お客様から教えていただいたこと
- 人間性
- 創造性
アンドホテルでのご滞在を
特別な思い出にしてくださったお客様のお話です。
間近に接して感動し、改めて実感したことがありますので
共有させていただきたいと思います。
ペントハウスにご宿泊の若いお二人でした。
チェックインの手続きで各案内をすすめ、
お泊りいただくお部屋についてご説明していた時でした。
女性が急に涙をこぼされました。
何事かと手が止まってしまう私と男性とを交互に見ながら、
「‥‥まさか!」と。
ペントハウスは、館内見取り図を見ると、
すぐに一番大きな部屋だとわかります。
露天風呂が専用で楽しめたり、
ファイヤーピット付きテラスがあったり
私の説明から「特別な部屋」だということがわかったその女性は
記念日のために男性が取ってくれていたと気づかれたのでした!
お部屋にご案内した際は、
お部屋に入るところから動画を撮ろうとされていたので
カメラマンを買ってでました。
男性が引き戸を開けた瞬間嬉しい悲鳴をあげて喜んでおられる女性と、
その様子を微笑ましく見つめておられる男性、
お二人を撮影しながらお部屋のご案内をしました。
ちょうど夕陽が一番きれいな時間帯で、
大きな窓越しに広がる景色を見ながら
ますます感動されている女性の、言葉にならない喜びが伝わってきました。
お部屋の説明はしないといけないけれど
この時間をぜひ残して差し上げたいと、
説明の音声入りのままお二人をずっとカメラに収めていました。
一通り説明も終わり
私がいなければきっとそうされているな~という場面でしたので、
おふたりに「ぎゅっとしてください♪」とお声がけすると、
お互いにハグされたご様子が本当にお幸せそうで。
喜ばせ上手な男性と喜び上手な女性、
お二人のお互いを思う気持ちがとてもまっすぐで素敵でした。
いくつかサプライズや記念日のお手伝いをしましたが、
中でも心に残るお二人でした。
どんな記念日かお尋ねしたところ、
交際9か月の記念とおっしゃったのも印象深いです。
特別な日だから特別にしたのではなく、
きっと日々何でもない瞬間もおふたりには特別なんだと感じました。
このおふたりのお互いへの思いは、
お客様ごとに違う、実態のない「心」を届ける
私達のめざすおもてなしに通じるなと思いました。
ホテルにお越しのみなさまに安堵していただくことはもちろん、
おふたりのようにまっすぐお客様を思うこと、
そして尽くすことで喜んでいただき、
アンドホテルを特別なホテルとして
みなさまに記憶していただきたいと感じました。
レストランスタッフからサプライズで用意したデザートプレートや
ディナー後の星空ツアー、テラスでの焚火の時間も満喫していただけました。
翌朝チェックアウトの際には
「寝るのがもったいないくらい楽しかった!!」とお声をいただきました。
何度もお越しくださるリピーターの方はもちろんいらっしゃいますが、
多くはたった一日ご滞在されるだけで、人生の中のたった一日の出来事かもしれません。
毎日お越しくださる中の一組としてではなく、
このお客様におもてなしできるのはたった一日だけだと
『温度感』を持って向き合っていきたいと、改めて実感しました。